教育方針

豊かな心と知識と技術が融合した理想の看護をめざして

看護学部長
片岡 純

 

 看護学は人間の健康を支える学問です。

 看護職は、看護の対象となる人々の価値観にそって、専門的な知識と技術を用いながら、エビデンスに基づく実践を行います。他者の価値観を理解するためには、適切にコミュニケーションがとれる力と、人々の多様性を受け入れられる寛容さが求められます。大学は専門的な知識と技術の修得に加え、豊かな人間性を涵養する場でもあります。一緒に高めあえるように学んでいきましょう。

■技術力重視の充実した学習内容
 本学部では技術教育に力を入れており少人数での技術教育、シミュレーション教育を充実させ、自信をもって就職できる実践力の修得を目指します。

■愛知県の特性を活かしたユニークな科目
 在留外国人への文化ケア、南海トラフ地震等を視野に入れた災害看護、海外短期留学や国際保健等を通じたグローバル人材としての基盤形成など、ユニークな科目をさらに充実させていきます。

■地域でリーダーシップを発揮する高度実践者、教育・研究者、看護管理者の育成
 大学院では、専門看護師、助産師、認定看護管理者など、高度実践を目指すコースが充実しています。教育・研究者を目指す学生にとっても、教育科目が充実していることで知られており、リーダーとして活躍する人材を輩出することを目指しています。

■地域の保健医療課題解決に向けた協働
 看護学部には、地域や病院と協働して、看護師の実践力向上、災害対策、子育て支援、生活習慣病予防などに取り組んでいる教員がいます。看護学部がもっている「知」を地域に還元し、地域と協働して課題解決に取り組んでいきます。

教育目標

  • 科学的思考と科学的問題解決能力を育成する。
  • 人間を全体的・総合的に捉え、その個別性に対応して生活の質を考慮した看護が行える能力を育成する。
  • 保健医療福祉システム全体の中で看護を位置付け、その総合体制の中で調整的役割をとって地域への貢献を果たすための看護管理・教育の能力を育成する。
  • 科学・医療の発達に向けて自己啓発を続けることのできる幅広い教養と科学的根拠に基づいて実践していくための能力を育成する。
  • 国際社会の中で看護の発展に向けて、さまざまな人々と協力し、すべての人々の健康の保持・増進に寄与できる能力を育成する。

 21世紀の国際社会、少子高齢社会では、保健医療の場における看護職の活躍が期待されています。看護の対象は、治療を受けて病気や障害からの回復を目指す人はもちろんのこと、治らない病気や障害と共に生きる人、病気を予防しさらなる健康を目指す人々です。看護職は、その人の生活を援助するのであり、医療の場の生活、在宅における生活、地域住民の生活、企業で働く人々の生活を看護の知識と技術を用いて支援します。

 だからこそ、人への思いやりと人間愛を根底に、対象者を自然と社会との関わりの中で生活する存在として捉え、現象を科学的・理論的、かつ倫理的に判断できることが重要です。さらに、国際社会に生きる日本人として、異文化との共生、国際感覚の涵養など、豊かな人間性を基礎とした幅広い視野が必要となるのです。

 本学部では、教育目標に基づき、看護学の専門的知識と技術の修得と、豊かな人間性を備えた人材の育成を目指します。さらに、人々の健康と看護学の発展に寄与できることを目指して、「考えて実践・行動できる」「判断できる」「創造できる」などの能力を備えた資質の高い看護専門職業人を育成します。

 

 

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