教育方針

豊かな心と知識と技術が融合した理想の看護をめざして

看護学部長
百瀬 由美子

 看護学部の歴史は、昭和43年に開設した愛知県立看護短期大学に始まり、平成7年に愛知県立看護大学へと発展し、平成21年に県立大学の改革・統合により、現在に至っています。約半世紀にわたり、3,500名を超える卒業生が巣立ち、様々な場で活躍するとともに、学部生や大学院生の実習・研究の支援を多様な形で担ってくれています。

 統合後の看護学部では、この歴史に裏づけされた確かな看護教育を継承しつつ、外国語学部、日本文化学部、教育福祉学部および情報科学部と交流できる新たな教育環境を確立しました。また、超高齢、少子化の社会における健康問題や先端医療の開発に伴う課題やニーズに対応できる看護専門職者の育成をめざし、さまざまな改革を行ってきました。介護保険制度の改革により予防が重視され、質の高い公衆衛生看護のスキルが求められることに伴い、学生が将来の進むべき道を積極的に志向できるよう公衆衛生看護学コース(保健師教育課程)の選択性を導入したこともその一例です。このコースを選択しない場合には、学生自身が希望する看護専門領域を追及する少人数制による高度実践活動を体験する演習と実習ができる体制を整備し、主体性を重視した教育に取り組んでいます。これらを実現する豊かな教育・研究・社会活動を有する教師陣が、看護学に情熱を燃やす皆様を待っています。

 愛知県立大学では、「知の拠点を目指す」「地域社会ならびに国際社会に貢献する」「成熟した共生社会の実現に資する」ことを理念とし、看護学部ではこの理念を受けて、次の教育目標を掲げています。

 

教育目標

  • 科学的思考と科学的問題解決能力を育成する。
  • 人間を全体的・総合的に捉え、その個別性に対応して生活の質を考慮した看護が行える能力を育成する。
  • 保健医療福祉システム全体の中で看護を位置付け、その総合体制の中で調整的役割をとって地域への貢献を果たすための看護管理・教育の能力を育成する。
  • 科学・医療の発達に向けて自己啓発を続けることのできる幅広い教養と科学的根拠に基づいて実践していくための能力を育成する。
  • 国際社会の中で看護の発展に向けて、さまざまな人々と協力し、すべての人々の健康の保持・増進に寄与できる能力を育成する。

 21世紀の国際社会、少子高齢社会では、保健医療の場における看護職の活躍が期待されています。看護の対象は、治療を受けて病気や障害からの回復を目指す人はもちろんのこと、治らない病気や障害と共に生きる人、病気を予防しさらなる健康を目指す人々です。看護職は、その人の生活を援助するのであり、医療の場の生活、在宅における生活、地域住民の生活、企業で働く人々の生活を看護の知識と技術を用いて支援します。

 だからこそ、人への思いやりと人間愛を根底に、対象者を自然と社会との関わりの中で生活する存在として捉え、現象を科学的・理論的、かつ倫理的に判断できることが重要です。さらに、国際社会に生きる日本人として、異文化との共生、国際感覚の涵養など、豊かな人間性を基礎とした幅広い視野が必要となるのです。

 本学部では、教育目標に基づき、看護学の専門的知識と技術の修得と、豊かな人間性を備えた人材の育成を目指します。さらに、人々の健康と看護学の発展に寄与できることを目指して、「考えて実践・行動できる」「判断できる」「創造できる」などの能力を備えた資質の高い看護専門職業人を育成します。

 

本学の特長

人間性を尊重した看護教育

今は、寿命を延ばすことだけを目標にした医療ではなく、人が人らしく生きられる医療環境が望まれる時代。そうした中、知識や技術に優れているだけでなく、患者さんの心や個性を理解し、精神面からサポートできる看護職者が求められています。本学では人間理解を深める授業を設けるなど、人間性を尊重した看護教育に重点を置いています。

実践力が身につく実習

あらゆる場面・状況に対応できる高度な看護実践能力を養うため、本学では1年次から数多くの実習に取り組めるようカリキュラムを編成しています。さらに、高学年次になると外部提携先である病院や保健所、介護保険施設、保育園などで実際の看護師、保健師や助産師とともに現場での看護を学びます。

人々の暮らしと地域を守る看護職者の育成

病気や障害を持った人々を支えることはもちろんですが、人々が病気にかからないよう、また安心して健全な生活を営めるよう指導するのも看護の大切な役割です。本学では保健所・市町村などで保健指導を行う保健師教育も同時に行い、人々の暮らしと地域を守る看護職者の育成に取り組んでいます。

看護能力を高める大学院

看護学の基礎を修めた者が更に広い視野に立って専門分野の学識を深め、科学的思考力、基礎的な研究能力および看護実践、看護教育、看護管理、看護行政等における指導的能力を養うことを目的としています。 また、科目等履修生・聴講生・研究生の制度によって、看護職の生涯教育の一端を担うことも視野に入れています。

 

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